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2019.7.1 Mon

トランプ外交は誰を追い込んだのか
―― イラン、中国、北朝鮮それともアメリカ

威嚇と経済制裁で敵対勢力が譲歩するか、より優れた取引を手に入れられると期待するのがトランプの外交パターンだ。・・・トランプが「戦争は望んでいない」と述べたとすれば、彼はアメリカが紛争に巻き込まれていくリスクをを回避したいと考えているのかもしれない。問題は、戦争を回避するのを助けてきた側近たちがもはやいないことだ。(ゴードン)

トランプの主張が正しい可能性もある。一か八かの交渉スタイル、妥協を拒む姿勢を前に、他の諸国が立場を譲るかもしれない。だが、彼が間違っている可能性もある。トランプの常軌を逸したスタイルと対決的な政策が、アメリカがイラン、中国、北朝鮮との紛争へと向かっていく恐れもある。(ゴードン)

北朝鮮の核開発という現実を否定することに依存する戦略は、いずれ内側あるいは外側から破綻して暴走し始め、北朝鮮との新たな核危機につながっていくリスクがある。一方、アメリカの核合意から離脱によって、イランが核開発に立ち返り、緊張が高まるのも避けられない。(ミラー、ナラン)

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