2019.6.7 Fri
<2019年6月号プレビュー>
人工知能の恩恵とリスク、AIと未来の戦争、米中貿易戦争に 落としどころはあるのか
最大のリスクは、AI軍事システムを最初に開発した国が、ライバル国に対して圧倒的な優位を手に入れられるために、いい加減なテストだけで、システムを一刻も早く導入せざるを得ないと考えるかもしれないことだ。AIシステムの導入を競い合うのではなく、その安全性の検証と研究に多国間で投資すべきだ。(シャーリ)
人工知能を組み込んだ自律的軍隊を構築するのが望ましいだけでなく、それが技術的に可能になっている。アメリカは、このタイプの軍隊を組み立てる資金、人的資源、テクノロジーを兼ね備えている。問題は、新軍事技術革命を生かしたシステム移行に想像力と決意をもたらせるかどうかだ。(ブローズ)
すべては目的が何であるか、双方が勝利をどのように定義しているか、時間枠をどうみているかに左右される。アメリカ側にも中国側にも何をもって勝利とみなすかについてのコンセンサスはない。実際、より多くの米製品の輸入とIT技術の保護で由とする立場から、米中経済の切り離しを求める立場にいたるまで、米側にはさまざまな意見がある。(E・エコノミー)
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人工知能の恩恵とリスク
―― 誰も勝者になれない世界を回避するには2019年6月号 ポール・シャーリ 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー(技術と国家安全保障プログラム)
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AIと未来の戦争
―― アメリカが軍事的に衰退する理由2019年6月号 クリスチャン・ブローズ カーネギー国際平和財団 シニアフェロー(国防戦略)
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CFR Events
米中貿易戦争に 落としどころはあるのか
―― その政治的、経済的意味合い2019年7月号 エドワード・オールデン 米外交問題評議会シニアフェロー(経済・貿易担当)、エリザベス・エコノミー 米外交問題評議会シニアフェロー(中国担当)、マイルス・カーラー 米外交問題評議会シニアフェロー(グローバル統治担当)