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2019.6.7 Fri
米中の覇権競争が左右する世界
―― 中国は近く台湾に侵攻する?
すべては目的が何であるか、双方が勝利をどのように定義しているか、時間枠をどうみているかに左右される。アメリカ側にも中国側にも何をもって勝利とみなすかについてのコンセンサスはない。実際、より多くの米製品の輸入、より大きな市場アクセス、IT技術の保護で由とする立場から、米中経済の切り離しを求める立場にいたるまで、アメリカ側にはさまざまな意見がある。(E・エコノミー)
すでに中国の勢力圏は拡大を続けており、現在問われているのは、中国が他国を手荒く扱ってでもルールを設定・強制しようするか、あるいはアメリカがグローバルなリーダーシップを中国と共有していくかどうかだろう。(コトキン)
中国で対台湾強硬論が高まっている。再統一を実現すれば、「習近平は毛沢東や鄧小平に劣る」とは誰も言わなくなる。一方、台湾人の多くは「中国に台湾を侵略するつもりはない」と確信している。かたや、トランプ米大統領は「(中国を刺激するような)波風をたててもたいしたことにはならない」と考えている。問題は、これらがすべて間違っており、こうした希望的観測が重なり合うことで紛争リスクが高まっていることだ。(グリース)
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CFR Events
米中貿易戦争に 落としどころはあるのか
―― その政治的、経済的意味合い2019年7月 エドワード・オールデン 米外交問題評議会シニアフェロー(経済・貿易担当)エリザベス・エコノミー 米外交問題評議会シニアフェロー(中国担当) マイルス・カーラー 米外交問題評議会シニアフェロー(グローバル統治担当)
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リアリスト・ワールド
―― 米中の覇権競争が左右する世界2018年7月号 スティーブン・コトキン
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中国は近く台湾に侵攻する?
―― 重層的誤算と戦争リスク2019年4月号 ピーター・グリース マンチェスター大学教授(中国政治)<br>タオ・ワン マンチェスター大学 博士候補生(東アジア政治)