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2019.6.20 Thu
生産年齢人口の減少と経済の停滞
―― 出生率を向上させる方法はあるのか
15―64歳の生産年齢人口の伸びが年2%を下回ると、その国で10年以上にわたって高度成長が起きる可能性は低くなる。各国政府の試みは中途半端な施策であるために、ごく部分的にしか効果がない。結局世界は、高度成長を遂げる国が少ない未来を覚悟する必要がある。(シャルマ)
低い出生率は、先進世界の福祉国家体制だけでなく、国の存続そのものを脅かすことになる。・・・出産奨励プログラムには大きなコストがかかる。だが、低出生率の罠にはまってしまえば、人口減少という未知の時代へと足を踏み入れることになる。(クレーマー)
21世紀の新しい現実は、世界の人口動態の変化に左右される。欧米を中心とする先進国は人口面でも経済面でも衰退し、世界経済の拡大は新興途上国の経済成長によって刺激される。こうした21世紀の新しい現実に備えたグローバル構造の構築を今から始める必要がある。(ゴールドストーン)