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2019.6.19 Wed
気候変動で慢性化した異常気象
―― そのダメージとコストに対処するには
すでに気候変動のインパクトを前に、企業は工場を移動させ、ビジネスモデルを見直している。国防総省は、海面水位上昇の慢性化を認め、海軍基地のリスク管理計画をまとめている。異常気象が慢性疾患化していることを認識した上で、それに即した計画で備える必要がある。(ゴードン、フリードマン)
異常気象が引き起こす災害は人間のメンタルヘルスにも悪影響を与える。実際、摂氏54度を上回れば、社会全体が冷静さを失う。もはや排出量をゼロに抑え込むだけでは十分ではない。すでに大気中にある約1兆トンの二酸化炭素を取り除かなければならない。(ラマナタンほか)
気温が0.5度上昇しただけで、水不足に直面する人は倍増し、海面上昇のリスクにさらされる人口は1000万人増える。・・・もはや二酸化炭素排出量の削減だけでは十分ではない。排出量削減だけでなく、すでに大気中にある二酸化炭素を除去しなければならない。(クルップほか)
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気候変動で慢性化した異常気象
―― そのダメージとコストに対処するには2018年11月号 ケイト・ゴードン リッジ・レーン パートナー、ジュリオ・フリードマン コロンビア大学グローバルエネルギー政策センター シニアリサーチフェロー
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温暖化と異常気象が人類を脅かす
―― ダメージ管理から環境浄化への道を2018年9月号 ビーラバドラン・ラマナタンほか
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大気中から二酸化炭素を吸収する
―― ネガティブエミッション技術のポテンシャル2019年5月号 フレッド・クルップ 環境防衛基金会長、ナサニエル・コへイン 環境防衛基金上席副会長(気候担当)、エリック・プーリー 環境防衛基金上席副会長(戦略・広報担当)