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2019.5.7 Tue
ベネズエラへ軍事介入すれば
―― 長く困難な任務となるのは避けられない
(アメリカが軍事介入した場合)可能性が高いのは、ベネズエラ軍が短期間で降伏してマドゥロ体制は崩壊することだ。しかし、ベネズエラの治安部隊を再建せざるを得なくなり、米軍は長期的駐留を余儀なくされる。この場合、介入のコストがその恩恵をはるかに上回る。・・・それが限定的な空爆であれ、全面的な地上軍の投入であれ、介入策をとれば、ベネズエラを安定化させるための長く困難な作戦が必要になる。(モラ)
かつて中南米の優等生だったベネズエラは、なぜかくも転落してしまったのか。元凶はチャビスモ(チャベス主義)だ。キューバに心酔するチャベスと後任のマドゥロによって、ベネズエラは、まるでキューバに占領されたかのような大きな影響を受けた。でたらめで破壊的な政策、エスカレートする権威主義、そして泥棒政治が重なり合い、破滅的な状況が生み出された。・・・(ナイーム、トロ)
マドゥロ政権は、いかに生き延びるかを議論している。野党勢力との交渉、暫定的な軍政、早期における大統領選挙の実施も取り沙汰されている。チャベス主義者の虚勢が怒りへ変化し暴走し始める危険もある。マドゥロ政権は団結して誇りをもつように市民に求めているが、政権の高官や軍部は、非常に大きな内外の圧力にさらされながら活動している。最終的には、忠誠の対象を見直すことになるかもしれない。・・・(ブリスコー)