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2019.5.27 Mon
漂流するヨーロッパ
―― ウクライナ、ドイツ、イギリス
選挙を経て国の最高責任者となったコメディアンは、今後、世界におけるウクライナの地位を再定義していかなければならない。ゼレンスキーが政治腐敗に反対してきたことは誰もが知っている。だが、そのためには、政治階級に認められている刑事免責を廃止しなければならない。(ディッキンソン)
「2021年まで首相は続投するが、CDUの党首ポストは辞任する」。メルケルがこう表明して以降、ドイツ政治は漂流している。反移民政党(AfD)が主要な政治勢力として台頭し、移民を受け入れるか受け入れないかという新たな対立軸が、ドイツ政治を支配するようになった。(ベナー)
デービッド・キャメロンが、ブレグジットの国民投票に踏み切ったのは、「ヨーロッパにおけるイギリスの立場」に関する論争に終止符を打ちたかったからだ。だが、国民投票の結果、論争はさらに深刻化した。そしてテリーザ・メイのアプローチが、解決不能なトリレンマを作り出している。・・・(スロート)