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2019.4.18 Thu
米中のAI軍拡競争を超えて
―― 民主主義は生き残れるか
AIは2030年までに約16兆ドルのGDP成長をもたらすが、その70%が米中に集中するとみなす予測もある。では、米中のどちらが勝者となるか。「2020年までに中国はアメリカに追いつき、2025年までに抜き去り、2030年までにはAI産業を支配している」と予測する警告もある。だが、本当にそうなるだろうか。・・・(スヴェッツロットほか)
デジタル革命を担うのは、人間の頭脳を代替する人工知能(AI)だ。本質的に、人間レベルのAIは人間ができることすべてをより巧みに遂行できる。おそらくロボットはすべての仕事の4分の1(25%)以上を担うことになると考えられている。しかも、真に開花するまでに100年以上を要した産業革命とは違って、デジタル革命による雇用喪失はわずか数十年で加速していく。(ドラム)
人工知能を利用すれば、権威主義国家は市民を豊かにする一方で、さらに厳格に市民を統制できるようになり、この二分法は突き崩される。市場動向を細かに予測することで計画経済をこれまでになく洗練されたものにできる。一方で、すでに中国は、サーベイランスと機械学習ツールを利用した「社会信用システム」を導入して「デジタル権威主義国家」を構築し始めている。(ライト)
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AI軍拡競争を超えて
―― 危険な米中ゼロサム志向を回避せよ2019年4月号 レムコ・スヴェッツロット 人間性の未来研究所 リサーチアフィリエート 、ヘレン・トナー オックスフォード大学AI統治プログラム リサーチアフィリエート、ジェフリー・ディング オックスフォード大学AI統治プログラム リサーチアフィリエート
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テクノロジー・ワールド
―― 地政学革命としての人工知能2018年7月号 ケビン・ドラム マザージョーンズ スタッフライター
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人工知能とデジタル権威主義
―― 民主主義は生き残れるか2018年8月号 ニコラス・ライト インテリジェント・バイオロジー コンサルタント(神経科学者)