Focal Points

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2019.3.14. Thu

なぜ民族は国家を欲しがるか
――歴史を規定しつづけるエスノナショナリズムの力

エスノナショナリズムは、近代国家の形成プロセスが表へと引きずり出す人間の感情と精神にかかわる本質であり、連帯と敵意の源である。形は変わるとしても、今後長い世代にわたってエスノナショナリズムがなくなることはあり得ないし、これに直接的に向き合わない限り、秩序の安定を導き出すことはできない(ミューラー)

日本におけるナショナリズムの復活という現象がどうなるかも、その意味合いもまだ曖昧だが、一つだけ確かなことがある。それは、日本でのこうした現象の高まりに目を向けないことが、アメリカにとって最悪の間違いであるということだ。(マシューズ)

ナショナリズムは近代世界における基本原則であり、評論家が認める以上に広く受け入れられている。新旧の国民国家にとっての課題は、網羅的な連帯を構築、あるいは再構築することで、社会的盟約を刷新することだろう。政治的参加が拡大すれば、より穏やかなナショナリズムが育まれる。(ウィマー)

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