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2019.12.03 Tue
中ロパートナーシップの高まる脅威
―― 手遅れになる前に行動を起こせ
中ロのパートナーシップは不自然だし、その見込みはあまりないと考えるアメリカの専門家は多い。しかし、両国は政府のあらゆるレベルでの交流を深め、緊密に連携している。問題は、中ロパートナーシップをめぐって、欧米の専門家のコンセンサスがないために、ワシントンの政策決定者が、中ロ関係の有害な作用を阻止できなくなるまで、中ロ関係の本質について議論し続けるリスクを冒していることだ。(テイラー、シュルマン)
自国のパワーをアメリカのそれと比較して相対的に捉えるモスクワと北京は、欧米民主国家を衰退させれば、自国の国際的な地位向上につながると考えている。ロシアが民主体制を様々な方法で混乱させ、切り崩す一方で、中国が欧米民主主義の代替モデルを示し、困難な状況にある国に援助や投資を提供することで、弱体な民主国家が欧米から離れていく環境が作り出されている。(テイラー、シュルマン)
民主国家をターゲットにするロシアの情報操作の目的は、アメリカやヨーロッパの主要国を中心とする民主国家の名声そして民主的システムの根底にある思想を多面的にかつ容赦なく攻撃することで、自国をまともにみせることにある。一方、中国の情報操作は、問題のある国内政策や抑圧を覆い隠し、外国における中国共産党に批判的な声を可能な限り抑え込むことを目的にしている。(ウォーカー、ルドウィッグ)
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中ロパートナーシップの高まる脅威
―― 手遅れになる前に行動を起こせ2019年6月号 アンドレア・ケンドール=テイラー 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー デビッド・シュルマン 国際共和研究所 シニアフェロー
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中ロによる民主国家切り崩し策
―― 台頭する権威主義モデルと追い込まれた欧米2018年11月号 アンドレア・ケンドール=テイラー 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー <br>デビッド・シュルマン 国際リパブリカン研究所 シニアアドバイザー
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民主国家を脅かす 権威主義国家のシャープパワー
―― 中ロによる情報操作の目的は何か2017年12月号 クリストファー・ウォーカー 全米民主主義基金 副会長(分析・研究担当) ジェシカ・ルドウィッグ 全米民主主義基金 リサーチオフィサー