Focal Points

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2019.10.8 Tue

<10月号プレビュー>
ヨーロッパが直面する中国の脅威
―― 欧州に対抗策はあるか

EUは、中国を「代替統治モデルを促進するシステミックなライバル」とみなし、域内の産業基盤を強化することを求め、中国の投資に対するスクリーニングを強化している。ワシントンのような対中強硬策をとる必要はないが、ヨーロッパにおける政治・経済領域での影響力を拡大しようとする中国の試みを受け入れるべきではない。リベラルな秩序の開放的で民主的な体質を中国の影響から守らなければならない。・・・(スミス、タウシッグ )

中国に強硬路線をとることを選択肢から外していたヨーロッパも、いまや、より対決的な対中路線をとり始めている。ヨーロッパがその経済的未来にとって重要と考える産業部門で、国が支援し、補助金を提供している中国の国有企業のプレゼンスが高まり、対中警戒論を浮上させている。(スモール)

プーチンは、ユーラシア経済連合構想でEUに対抗しようとしている。だが、ロシアとの対立にばかり気をとられていると、思わぬ伏兵・中国に足をすくわれることになる。海と陸のシルクロード構想を通じて、ユーラシアを影響圏に組み込もうと試みる中国はすでに東ヨーロッパでのプレゼンスを高めることに成功している。(クラステフ、レナード)

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