Focal Points

2019.1.4 Fri

<2019年1月号プレビュー>
流れは米中二極体制へ、次の金融危機に備えよ、ほか

いまや問うべきは、米中二極体制の時代がやってくるのかどうかではなく、それがどのようなものになるかだ。米中二極体制によって、終末戦争の瀬戸際の世界が出現するわけではない。ほとんどの諸国は、問題ごとに米中どちらの超大国の側につくかを決める2トラックの外交政策を展開するようになり、これまでの多国間主義は終わりを迎える。(イェン)

2007年の危機は、金融危機に対して、政府が迅速かつ決意に満ちた対応をみせれば、非常に大きな違いをもたらせることを示した。・・・結局、金融メルトダウンがもたらす災難の背後には、貪欲、恐怖、歴史を忘れがちであるという重要な人的要因が存在する。あれほど衝撃的だった直近の金融危機が最後の金融危機にならない理由はここにある。(ラインハートほか)

頑迷な離脱派は、テリーザ・メイがまとめた離脱合意を非難し、まるでもっと良い選択肢があるかのように批判している。一方、左派の労働党は、ブレグジットは受け入れるとしつつも、それはEUメンバーだったときの好条件が引き出せた場合だけだとしている。・・・主要な政治プレイヤーの台本と現実の関連がほとんどないだけに、どのような結末になるかはまったくわからない。(ホール)

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