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2018.9.4 Tue

ロボットが雇用を奪う?
―― 人間が働くことの価値を守るには

デジタル経済によって失業する人々のための支援策を考える必要がある。年金などの、現在の社会保障の多くは古い経済のために考案された制度で、このまま新しい経済に移行していけば、多くの人が困難な事態に直面する。当然、社会政策を進化させない限り、多くの労働者はこれまで以上に苦しい生活に耐えなければならなくなる。一方、適切な社会政策を新たに作り上げれば、格差を少なくし、労働者を守り、雇用創出を刺激できる。(コリン、パリア)

すでにカスタマーサービスから、医療診断までの「パターンをマッチさせるタスク」は次第に機械が行うようになりつつあり、人工知能の誕生で世界は雇用なき経済へと向かいつつある。今後時給20ドル未満の雇用の83%がオートメーション化されるとみる予測もある。・・・新しい技術時代の恩恵をうまく摘み取るだけでなく、取り残される人々を保護するための救済策が必要になる。(マカフィー、ブリュニョルフソン)

農業を大きく変貌させるテクノロジーはやはりロボットだろう。ロボットなら農作物の生育をつぶさに調べ、害虫や病気を早い段階で発見できる。特定の害虫や病気にかかった植物だけを対象に農薬を散布できる。これらが実現すれば、世界の農業生産性は劇的に向上するだけでなく、農業の歴史が根本から覆される。「農家なき農業の時代」がやってくる。(デボア)

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