Focal Points

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2018.9.3 Mon

温暖化と異常気象が人類を脅かす
―― ダメージ管理から環境浄化への道を

さらに極端な異常気象がより頻繁に起きることに、社会は備えなければならない。具体的には、沿岸地域の防災機能を強化するか、放棄し、干ばつや熱波にも耐えられる穀物を開発し、農家が異常気象を予測できるようにし、水資源の節約と再利用のための新しい方法を見出さなければならない。異常気象が人体に与える影響への対応も必要になる。公衆衛生システムを強化することも必要だし、医療活動の訓練と介入を見直すことも必要だろう。(ラマナタン、ソロンド、ダスグプタ、ブラウン、ビクター)

ヨーロッパの海岸に押し寄せる大規模な難民ほど、海面水位の上昇がメディアの関心を引くことはないが、国家と領土が海面下に姿を消し、消失するというかつてない事態の帰結は、ヨーロッパの難民危機同様に深刻なものになる。最大の問題は、気候変動難民の場合、国と主権を完全に失ってしまうことだ。難民の受け入れ国は、入国を認めようとしている人物が誰なのか、その母国が消失しているとすれば、一体誰が彼らに責任を負うのかを考え込むことになるだろう。(サイクス)

ブラジルは、(森林の減少・劣化を回避することで、温室効果ガス排出の削減を目指す)REDDと呼ばれる気候変動対策のテストケースとしても注目を集めている。・・・ブラジルが初期の成果を定着させ、幅広い開発構想への支持を集めて、熱帯雨林地域の経済的なオーバーホールに成功すれば、環境ガバナンスの新時代を切り開くことができるだろう。いまや大規模な森林伐採の時代に終止符を打つ可能性も、ぼんやりとみえてきている。(トルフソン)

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