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2018.6.13 Wed
イノベーションと起業家
―― 起業を成功させる人物とは
ピーター・ティールは起業家たちに対して「豊かになるためには何が必要か」だけでなく、「どのような人生を送りたいか」を考えることを求めている。iTunesストアの数あるアプリの一つを開発したかっただけなのか。多くのスタートアップがそうであるように、いつか良いことが起きることを期待しながら、何とかやっていくつもりなのか。それとも、何か大きなこと、社会を変えるような何かを試みるのか。ティールは明らかに、起業家、それも素晴らしいアイディアをもつ起業家は社会を変えるような大きな何かを試みるべきだと考えている。そうでないのなら、大きなアイディアをもつ他の起業家の企業に入って働く方がよい暮らしができるとアドバイスしている。(スロウィッキー)
起業家にとって、もっとも重要な資質とは、はっきりとした考えをもち、明確に考えを表現するコミュニケーション能力があり、大きな使命感をもっている人物だ。大きな忍耐力をもち、痛みを伴う決定を下すことを厭わず、圧倒的なバイタリティの持ち主でなければならない。そして自分が始めようしていることが一生の仕事になると確信していなければならない。これが一握りの素晴らしい企業を支える優れた起業家がもっている資質だ。(モリッツ)
起業家に適した資質はそれほど多くない。一つは現状に満足しないことだ。どうすればもっとよくできるかを常に考える。新しい視点、ビギナーの視点でモノを捉えられることは、起業家にとって非常に重要な資質だろう。新しい何かを積極的に試み、失敗を恐れないという資質も起業家には必要だ。達成しようとするものには一貫した態度をとるが、詳細については、それがうまくいかないことがわかった時には、進んで計画を見直す。もう一つの資質とは、それがなんであれ、目的・使命感を果たすことへの熱意をもつことだ。優れた製品やサービスはそうした使命感によって誕生する。使命を達成することに熱意をもち、そうした環境に身を置くことを喜びとする人々が成功する。(ベゾス)