2018.2.24 Sat
【3月号プレビュー】
中国が支配するアジアを受け入れるのか
―― 中国の覇権と日本の安全保障政策、ほか
そう遠くない将来に、中国はアメリカに代わって、東アジアの経済・軍事・政治を支配する覇権国になるだろう。地域覇権国が近隣諸国の内政にかなり干渉することを、歴史は教えている。中国に対抗できるポテンシャルをもつ唯一の国・日本は、特に重要な選択に直面している。・・・(ジェニファー・リンド)
ドナルド・トランプは、アメリカが築き上げたグローバルな経済秩序に背を向けている。経済政策の政治化が進み、経済領域の対立が軍事対立にエスカレートする危険が高まっている。アメリカが経済秩序から今後も遠ざかったままであれば、世界の人々の経済的繁栄は、これまでと比べ、政治略奪や紛争に翻弄されることになるだろう。・・・(アダム・ポーゼン)
民主社会が権威主義国家のシャープパワーに対抗していく上で留意すべきことがある。それは、権威主義と同じやり方で相手のシャープパワーに対抗措置をとってはならないということだ。そのような過剰反応を示せば、自らのソフトパワーという大切な資産を損なうことになる。・・・(ジョセフ・ナイ)