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2018.11.6 Tue

日韓関係の修復はできる
―― 問題は歴史ではなく、安全保障領域にある

日韓の歴史論争は、関係悪化に派生する現象であって、関係を悪化させる原因ではない。すでに日韓は、ともに歩み寄れる利益を共有している。問題は、中国の台頭に両国が逆の反応をみせていることだ。和解が自国の利益になると判断すれば、歴史問題が障害になることはない。(リンド)

韓国の対中和解への模索には、THAAD導入による経済的損失への批判や、対中関係の改善を求める国内圧力があるかもしれない。米の対朝挑発路線を前に、中国との距離を狭めようとしたのかもしれない。だが、短期的利益のため、韓国が安全保障上のオプションを閉ざすのは、米にとって憂慮すべき事態だろう。(グレーサー、リサ・コリンズ )

日中戦争は、一層の敵意と憎悪を生み出し、現在の対日観に影響を与え続けている。だが、戦争は両国の知的・イデオロギー的な枠組みにも大きな影響を与えている。日本が資本主義、帝国主義へと突き進むプロセスが、中国のマルクス・レーニン主義への確信をより深めたからだ。(ジョンソン)

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