Focal Points

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2018.11.22 Thu

<2018年12月号プレビュー>
米中衝突のリアリティ
―― なぜエスカレーションリスクが高いのか

米の対中エンゲージメント政策は、いまや「戦略的競争」に置き換えられている。対中強硬論は、米議会を含む政府機関、ビジネスコミュニティの支持を広く集めているようだ。しかし、政策決定者は、戦略的競争が、関係の打ち切り、対立、封じ込め、そしておそらくは武力紛争へ急速にエスカレーションしていくリスクも考えなければならない。(ラッド)

専門家の多くは、米中核戦争はあり得ないと考えているが、そう思い込むのは考えものだ。最大の問題は、中国が通常戦力と核戦力を渾然一体として配備しているために、通常戦力だけを叩くのが難しいことにある。・・・北京が、アメリカの意図に関する解釈を大きく見直したときに大きな危険が待ち受けている。(タルマージ)

中台関係の歴史からみても、「交渉による統一」が実質的なカードではないことは明らかだ。それでも、習近平は、台湾に焦点を合わせる路線から遠ざかるのではなく、「中国の夢」の重要な一部に統一を据え、「中華民族の偉大なる復興」のためには、台湾の公的な統一が必要になると主張している。(マッザ)

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