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2017.6.12 Mon
東南アジアとイスラム国
―― アジアのジハード主義とイスラム国
・・・本当の危険は、イスラム国の黒い旗が世界各地にたなびくことではなく、イスラム国の出現によって、インドネシア国内のジハード主義集団や過激派のネットワークに、フィリピンやマレーシアの過激派が参加し、さらなる社会暴力が引き起こされることだろう。(リョー)
東南アジア諸国がもっとも警戒しているのは、国内のイスラム教徒がイスラム国のイデオロギーに感化されて中東に渡り、イスラム国の一員として戦い、最終的にその過激思想をアジアに持ち帰ることだ。すでに、世界最大のイスラム教徒人口を抱えるインドネシア政府は、50人以上がシリアとイラクで戦闘に参加していることを確認している。(リョー)
欧米諸国が、国内の若者がイラクやシリアに向かうことを心配していればよかった時代はすでに終わっている。次第に、ジハーディストたちが、中東、あるいは中東を越えた地域でさまざまなイスラム国の拠点を往き来する事態を警戒しなければならなくなっている。(バイマン)