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2016.12.7 Wed

日本のアジェンダを考える
―― 大学教育、
労働生産性、高齢社会

日本企業の採用担当者からみれば、大学は人材を供給してくれる存在にすぎない。彼らは学生が大学で何をしたかよりも、大学名に注目する。成績さえ無意味とみなされる。だから学生は勉強しようという気にならないし、教員は教えようという気にならない。その結果、大学は学生にとって「レジャーランド」になっている。(スチュワート )

経済協力開発機構(OECD)によると、週の労働時間が50時間以上に達する日本の勤労者は全体の13%。イタリア人やドイツ人でこれほど長時間働いているのは労働力人口の約4%にすぎない。こうしたワーカホリック(仕事中毒)ぶりが、日本人の健康と生産性を損なっている。過労死の問題だけではない。経営側は、長時間労働が生産性を低下させるリスクを伴うことを認識すべきだ。(カンパネッラ)

すでに2013年の段階で、日本の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は25%。この比率が2040年までに36%に、2060年には40%に達すると予測されている。だが、現状は未来を捉え直すチャンスでもある。・・・高齢社会に対応するためにも、人的資本と優れたテクノロジーを動員する必要がある。そう試みれば、日本は、高齢化が進む他の諸国が踏襲できるロードマップを描けるかもしれない。(ウォーツゼル、デヴォー)

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