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2016.12.21 Wed
人工知能と雇用の未来
―― 人間と人工知能の共生を
「2010年当時、自律走行車のことを議論する者はいなかったが、6年後のいまや誰もがこのテクノロジーを当然視している。」(ラス)
「仕事(タスク)のすべてがオートメーション化されなくても、6割の雇用においてその生産活動あるいはタスクの30%がオートメーション化されると考えられる。」(マニュイカ)
「(人間のようにやりとりできる人工知能プラットフォーム)アメリアが会話を担当できるようになっても、人間に残されるタスクは数多く残されている。」(ボメル)
さまざまな事例を検証し、相関パターンを突き止め、それを新しい事例に適用することで、コンピュータはさまざまな領域で人間と同じか、人間を超えたパフォーマンスを示すようになった。道路標識を認識し、人間の演説を理解し、クレジット詐欺を見破ることもできる。すでにカスタマーサービスから、医療診断までの「パターンをマッチさせるタスク」は次第に機械が行うようになりつつあり、人工知能の誕生で世界は雇用なき経済へと向かいつつある。(マカフィー、ブリュニョルフソン)
ロボットの台頭に象徴されるデジタル経済のなかで、「すてきな仕事」をしている人は今後もうまくやっていく。だが、製造、小売り、輸送などの部門で「うんざりする仕事」をしている人、決まり切ったオフィスワークをしている人は、賃金の引き下げ、短期契約、不安定な雇用、そして失業という事態に直面し、経済格差が拡大する。(ニコラ・コリン)
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CFR Events 人工知能と雇用の未来
―― 人間と人工知能の共生を2017年1月号 ジェームズ・マニュイカ マッキンゼー&カンパニー シニアパートナー ダニエラ・ラス マサチューセッツ工科大学(MIT)教授 エドウィン・ファン・ボメル IPsoft チーフ・コグニティブ・オフィサー
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人工知能と「雇用なき経済」の時代
―― 人間が働くことの価値を守るには2016年8月号 アンドリュー・マカフィー マサチューセッツ工科大学 首席リサーチサイエンティスト エリック・ブリュニョルフソン マサチューセッツ工科大学 教授
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ロボットが雇用を揺るがす
―― デジタル経済と新社会保障政策2015年7月号 ニコラ・コリン ザ・ファミリー 共同設立者兼パートナー ブルーノ・パリアーヨーロッパ研究センターリサーチディレクター