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2016.08.05 Fri
核廃絶か、核拡散か
―― 「核のない世界」と
核拡散という現実
「核のない世界の実現にもっぱら焦点を合わせれば、戦争や危機を回避するという目的に目がいかなくなってしまう。・・・私に言わせれば、核兵器が存在しなかった時代とは、第一次世界大戦、第二次世界大戦に象徴される時代だ。核廃絶という目的にコミットする前に、それが何を意味するかをもっと具体的に検討する必要がある」。(B・スコークロフト)
アメリカが前方展開軍を維持し、核の傘を提供し続ける限り、日韓が核武装に踏み切ることはあり得ない。だが、米軍が朝鮮半島から撤退するとなれば、話は違ってくる。(P・ヒューシー)
核不拡散政策と核の保有による抑止戦略を両立させようとするアメリカの核政策は、道徳的にも、軍事・外交的にも、そして法的にも一貫性を欠く自己破綻の処方箋にほかならない。実際には抑止論で正当化される核の兵器庫の存在こそが核拡散を刺激しているのだから、抑止政策や核の保有と核不拡散政策とは両立し得ず、本気で核の拡散を阻止するには核廃絶を目標とするしかない。(シェル)
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「核のない世界」と核拡散という現実
――北朝鮮、イランと核不拡散2009年7月号 スピーカー ウィリアム・ペリー 元米国務長官、ブレント・スコークロフト 元国家安全保障担当大統領補佐官 司会 ジャクソン・ディール ワシントン・ポスト紙論説ページ副編集長
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核拡散問題を検証する
――日韓は北朝鮮の核にどう反応するか2005年6月号 スピーカー ピーター・ヒューシー/米国防大学基金シニア・アソシエート、チャールズ・ファーガソン/米外交問題評議会フェロー 司会 カーラ・ロビンス/ウォールストリート・ジャーナル外交担当チーフ・コレスポンデント
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核廃絶か、止めどない核拡散か
2000年9月号 ジョナサン・シェル 元ニューヨーカー誌エディター