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2016.06.08 Wed
日本が抱える金融リスク
―― 巨額の政府債務にどう対処するか
人々が巨大な政府債務があっても(大きな金融資産を持っているのだから)問題は起きないと考えているうちは、大きな変化はないだろう。だが、多くの人々が、デフォルトに陥ると考えだしたら、どうなるか。投資家が、状況が持続不可能だと懸念するようになれば、現実に、状況は持続不可能になる。(ブイター)
グレートリセッションを引き起こしたのは、連邦準備制度(Fed)の金融政策上の判断ミスだった。住宅市場が崩壊への道をたどり始めて2年後の2008年半ばには、さらに深刻な問題が表面化していた。だが、Fedは、おそらくは原油価格の上昇に派生するインフレを警戒して、問題を相殺するのに必要な迅速な利下げを実施せず、その結果、名目国内総生産(NGDP)は急速に低下し、失業率が急速に上昇した。・・・(サムナー)
大規模な財政赤字が資本投資をクラウドアウトしている。財政赤字の規模が、資本投資のレベル、特に、固定投資、非流動性資産への投資を左右している(抑え込んでいる)。・・・・日本問題も考えなければならない。いずれ、経常黒字は赤字へと転じ、日本は国際市場から資金を調達しなければならなくなる。(グリーンスパン)