2016.05.27 Fri
オバマ広島訪問後の日米関係 、ドナルド・トランプの台頭 、パナマ文書とトマ・ピケティ 他
(6月10日発売号プレビュー)
オバマの広島訪問を日米関係の新しいチャプターの幕開けとして位置づけなければならない。安倍首相は、誠意の返礼として、2016年の真珠湾攻撃75周年記念式典に参加すべきだろう。真珠湾を訪問すれば、広島と長崎への原爆投下を(パールハーバーに始まる)歴史の流れのなかに位置づけ、その認識を高めることができる。(プリスタップ)
アメリカの有権者の多くが政治に裏切られ、無視され、取り残されていると感じている。これはラテンアメリカの政治環境と似ている。この地域の独裁的指導者(カウディーリョ)たちは、ヒトラーやムッソリーニ、あるいは、イタリアのベルルスコーニ以上に、トランプ現象を考える上での適切な比較の対象になる。(エンカーナシオン)
一見するとパナマ文書の漏洩は、米陸軍兵士のチェルシー・マニングがウィキリークスに機密文書を渡したケース、元NSA(アメリカ国家安全保障局)の契約局員だったエドワード・スノーデンが暴いた国際監視プログラムなど、一連の漏洩(リーク)事件と同じように思える。とはいえ、パナマ文書がもつ本当の意味の比較対象としてふさわしく、しかも今後の展開を知る上で有益なのは・・・、著名なフランスのエコノミスト、トマ・ピケティだ。(ファレル)