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2016.05.20 Fri
知能ロボットの台頭と変わりゆく労働の価値
ーー人間がロボットに駆逐される?
ロボットの台頭に象徴されるデジタル経済のなかで、・・・製造、小売り、輸送などの部門で「うんざりする仕事」をしている人、決まり切ったオフィスワークをしている人は、賃金の引き下げ、短期契約、不安定な雇用、そして失業という事態に直面し、経済格差が拡大する。ルーティン化された雇用はいずれ消滅し、むしろ、一時的なプロジェクトへの人間とロボットのフォーマル、インフォーマルな協力が規範になっていく。(パリアー)
現状では、すべての社会的交流は人対人によるものだが、すでにわれわれは人工知能が人の交流の相手となる時代の入り口にさしかかっている。・・・知能機械はいずれ人の心をもてあそび、十分な情報をもち、どうすればわれわれの行動に影響を与えられるかを学ぶようになる。つまり、「高度に社会的なロボット」によって人間が操られる危険がある。(ノーバクシュ)
農業を大きく変貌させるテクノロジーはやはりロボットだろう。ロボットなら農作物の生育をつぶさに調べ、害虫や病気を早い段階で発見できる。特定の害虫や病気にかかった植物だけを対象に農薬を散布できる。これらが実現すれば、世界の農業生産性は劇的に向上するだけでなく、農業の歴史が根本から覆される。「農家なき農業の時代」がやってくる。 (デボア)