2016.05.06 Fri
オバマは広島を訪問すべきなのか
―― 感情と理念と政治 (5月号プレビュー)
米大統領が広島を訪問すれば、結局は東アジア地域の厄介な歴史問題がさらに複雑になる恐れがある。アメリカ大統領が「被害者としての日本」という考えの中枢である被爆地を訪問すれば、韓国など、日本の近隣諸国の多くはそれを快く思わないからだ。(リンド)
この数十年で非常に多くの人が貧困層から脱し、軍事紛争の数も低下している。とりわけ、世界の人々の期待が似通ったものになってきている。これは、グローバルな構造の見直しをめぐる革命ではなく、進化へと世界が向かっていることを意味する。(マブバニ、サマーズ)
エアロゾル汚染への対策は温室効果ガス削減のキャンペーンに比べて市民の大きな関心を集めないが、その対策を、気候変動を抑える地球規模の行動における重要な柱とすべき理由は十分にある。(ロマナサン、セダン、ビクター)
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オバマは広島を訪問すべきなのか
―― 感情と理念と政治2016年5月号 ジェニファー・リンド ダートマス・カレッジ准教授
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文明は衝突せず、融合している
―― 将来を悲観する必要はない2016年5月号 キショール・マブバニ/シンガポール国立大学 リー・クアンユースクール学院長 ローレンス・サマーズ /ハーバード大学名誉学長
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地球を覆うエアロゾルを削減せよ
―― エアロゾルの拡散と水資源の減少2016年5月号 ベラガダン・ロマナサン /カリフォルニア大学サンジェゴ校 海洋学研究所教授(大気・気候科学) ジェシカ・セダン/インド工科大学マドラス校・科学技術・政策研究所ディレクター デビッド・G・ビクター/カリフォルニア大学サンジェゴ校・グローバル政策・戦略大学院教授