Drop of Light / Shutterstock.com
2016.05.02 Mon
日本のアジェンダ
ーーシルバー民主主義、安全保障、高齢化
高齢社会が日本経済にどのようなコストを与えることになるとしても、「高齢者に優しい政策」が最優先とされている。高齢層の有権者の支持を失うことに対する恐怖が、政治家が長期的に国の未来を考えることを妨げ、これが若者に対する重荷をさらに大きくしている。(ハーニー)
再出現した権威主義国家がグローバルな平和を脅かすような世界では、日本の新しいリアリズムが太平洋地域の今後10年を形作るのに貢献し、アジアを特定の一国が支配するような事態にならないことを保証する助けになるはずだ。(オースリン)
すでに2013年の段階で、日本の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は25%。この比率が2040年までに36%に、2060年には40%に達すると予測されている。労働力の拡大を通じた経済成長がもはや望めない以上、テクノロジーを駆使して生産性の向上を図り、経済の勢いを作り出す必要がある。(ウォーツゼル)
-
日本を抑え込む「シルバー民主主義」
―― 日本が変われない本当の理由2013年8月号 アレクサンドラ・ハーニー 前外交問題評議会インターナショナルフェロー
-
日本の新しいリアリズム
―― 安倍首相の戦略ビジョンを検証する2016年4月号 マイケル・オースリン アメリカン・エンタープライズ研究所 レジデントスカラー、日本研究ディレクター
-
高齢化と新しい日本モデル
―― 先端テクノロジーとシニア人材の活用を2015年6月号 ジョナサン・ウォーツゼル マッキンゼー&カンパニー ディレクター、マイケル・チュイ マッキンゼー・グローバル・インスティチュート パートナー、ジョルジュ・デヴォー マッキンゼー東京支社長