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2016.03.02 Wed
米欧データ戦争の衝撃
―― 覇者の奢りとヨーロッパの反撃
ワシントンが世界の相互依存状況を自国の安全保障目的に利用し続ければ、今回の判決がきっかけとなって、今後、他の国々と裁判所は、アメリカ中心の世界経済にますます抵抗するようになり、グローバルなクラウドコンピューティング構築の夢は絶たれ、デジタルの暗黒時代へと向かう恐れがある。 (ファレル)
国際政治において、友情は不適切な言葉だ。国家間関係が、本当の意味での相互信頼に支えられることはないし、そうであってはならない。国そして政府は国内に暮らす市民に安全を保障するために存在する。たとえ同盟国であってもお互いを危険にさらす可能性はある。(シムズ)
ワシントンは(米情報機関の行動に対する)厳格な監視体制を導入し、政策に関する論争をもっと民主的に進めるべきだろう。安易な偽善(とダブルスタンダード)の時代はすでに終わっている。(ファレル/フィネモアー)
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米欧データ戦争の衝撃
―― 覇者の奢りとヨーロッパの反撃2016年2月号 ヘンリー・ファレル ジョージ・ワシントン大学 准教授(政治学、国際関係論)、エイブラハム・ニューマン ジョージタウン大学准教授
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なぜ同盟国は互いを監視するのか
―― 国際政治に信頼は似合わない2013年12月号 ジェニファー・シムズ シカゴ・グローバル・アフェアーズ評議会 シニアフェロー(国家安全保障担当)
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暴かれたアメリカの偽善
―― 情報漏洩とアメリカのダブルスタンダード2013年12月号 ヘンリー・ファレル ジョージ・ワシントン大学准教授(政治学、国際関係論)、マーサ・フィネモアー ジョージ・ワシントン大学教授(政治学、国際関係論)