プーチンが思い描く「極右インターナショナル」とは
―― 世界の極右を連帯させて、欧米を揺るがす
Russia’s War on Woke: Putin Is Trying to Unite the Far Right and Undermine the West
2024年2月号掲載論文
プーチンの立場が欧米の右派のそれと似ているのは偶然ではない。実際、プーチンのアドバイザーたちは、フォックス・ニュースのキャスターなど、米保守の扇動者たちの立場やレトリックを採用している。特に、文化戦争路線を取り入れることで、ワシントンなどのポピュリスト政治家の支持を確保し、欧米社会を内部から切り崩せると考えているようだ。欧米保守派のレトリックを受け入れることで、彼らの支持を確保し、それを基盤にロシアの国際的地位を向上させたいとプーチンは考えている。要するに、20世紀前半にソビエト革命を推進した共産主義インターナショナルに似た、「極右インターナショナル」を形成しつつある。
- 文化戦争戦略
- 憎しみの力
- 恐怖と嫌悪
- 「極右インターナショナル」
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