Rokas Tenys / Shutterstock.com

プーチンが思い描く「極右インターナショナル」とは
―― 世界の極右を連帯させて、欧米を揺るがす

ミハイル・ザイガー シュピーゲル誌 コラムニスト

Russia’s War on Woke: Putin Is Trying to Unite the Far Right and Undermine the West

Mikhail Zygar ミハイル・ザイガーはシュピーゲル誌のコラムニストで、ロシアの独立系テレビ局「ドシチ」の創設編集長。著書にWar and Punishment: Putin, Zelensky, and the Path to Russia's Invasion of Ukraineがある。

2024年2月号掲載論文

プーチンの立場が欧米の右派のそれと似ているのは偶然ではない。実際、プーチンのアドバイザーたちは、フォックス・ニュースのキャスターなど、米保守の扇動者たちの立場やレトリックを採用している。特に、文化戦争路線を取り入れることで、ワシントンなどのポピュリスト政治家の支持を確保し、欧米社会を内部から切り崩せると考えているようだ。欧米保守派のレトリックを受け入れることで、彼らの支持を確保し、それを基盤にロシアの国際的地位を向上させたいとプーチンは考えている。要するに、20世紀前半にソビエト革命を推進した共産主義インターナショナルに似た、「極右インターナショナル」を形成しつつある。

  • 文化戦争戦略
  • 憎しみの力
  • 恐怖と嫌悪
  • 「極右インターナショナル」

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2024 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top