米外交問題評議会インタビュー
戦後イラクの治安と憲法制定の行方
2003年12月号
「イラクの安定化を図るうえで、治安問題以上に重要なのは、イラクを特定の政治制度の下で一つにとりまとめる方法を見いだすことができるかどうかだ」とマリナ・S・オッタウェイは語る。トマス・キャロサースとの共著で、同財団のリポート「イラクの主権への適切な道筋」をまとめたオッタウェイは、現在のイラクにおいて安定という言葉は、「占領軍と反占領軍勢力の間の戦闘がやむこと、政治勢力間の合意が成立すること」の二つの意味を持つと指摘する。だが、治安問題に加え、どのようにして憲法を制定し、どのような道筋で主権をイラクに返すかを決めない限り、問題の根本的解決はあり得ない、と状況を分析した。(聞き手はバーナード・ガーズマンwww.cfr.orgのコンサルティング・エディター)