ノルディックモデル
―― ニクラス・ゼンストロームとの対話
2015年2月号
成熟した産業の企業は、(財やサービスを)わずかしか改善できないことが多い。少しは成長し、生産効率も改善しているかもしれないが、基本的に同じような製品を作り続けている。一方、起業家は「異なる方法でこれをやるにはどうすればよいか。問題をどう解決するか。既存の企業ではなく、新しいプレイヤーとして」と白紙に書き込む。既存のインフラもなければ、テクノロジーもない。どうすれば、もっと効率的にうまくできるかを考える。イノベーションを試み、新しいビジネスモデル、そして効率を10倍に高め、既存の企業の10分の1の価格で財やサービスを提供する。こうして起業(とイノベーション)は経済を前に進める力強い牽引役を果たすことになる。・・・