エネルギー調達戦略の世界的波紋
2005年9月号

グローバルな規範を愚弄する世界のはぐれ者やならず者国家を、自らの経済成長という大義名分のもとに支援しているようでは、中国は世界に愛される国にはなれない。しかし、エネルギー供給を拡大しないことには、北京が政府としての責任を果たせないことをワシントンは理解しなければならない。アメリカは中国と協調することを学び、中国を世界経済に組み込む努力を続け、北京は、優れた統治と人権の尊重に関する国際ルール、さらにはアメリカの安全保障利益を損なわないような対外関係の構築を心がける必要がある。