新政権のための対日経済政策指針
2000年12月号
日本政府が手がけている構造改革の促進は、アメリカの国益や目的に合致しているという見地から、日本側による構造改革路線の維持とアメリカによる改革支持を前提にした今後の対日経済政策への具体的提言。対日経済政策については、投資環境の改善と金融改革部門の改革、独禁法規制の重視を求め、テレコミュニケーション、電子商取引、知的所有権など、ニューエコノミー部門での課題を討議する日米の財界ダイアログの導入を提言。その枠組みとして、従来の二国間交渉ではなく、WTO(世界貿易機構)、OECD(経済開発協力機構)、G8(主要八カ国蔵相・中央銀行総裁会議)、APEC(アジア太平洋経済協力会議)などの多国間枠組みをつうじた経済交渉を行うべきだと指摘している。