米外交問題評議会インタビュー
アメリカは国際社会の信頼を失っている
2003年11月号
「ブッシュ政権の最近の政策路線、政策の実行の仕方、政策を説明する際に使用されるボキャブラリー、テロという特定問題にばかりこだわる姿勢ゆえに、アメリカが本来世界で果たすべき役割が大きく損なわれている」。カーター政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官、ズビグニュー・ブレジンスキーはアメリカは国際社会での信頼を失い、孤立していると現状を批判し、現政権はこれまでの路線を改める必要があると語った。「われわれに同意しないのは、われわれに反対しているのと同じだ」という前提で行動するのをワシントンは止め、穏健な外交を心がけ、知的な政策決定を可能とする信頼できる情報収集の枠組みを確立すべきだと指摘した。
同氏はワシントンの戦略国際問題研究所の顧問を務め、新著「ザ・チョイス」を近く出版予定。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター。二〇〇三年十一月十七日)