米中関係を考える
――建設的アジェンダと責任あるコース
2007年4月号
アメリカは、日本、オーストラリアなどの同盟国との関係を強化し、インドや東南アジア諸国との関係も新たに構築していく必要がある。だが、これらは中国を締め出すことが目的ではない。アメリカは日米関係の文脈を踏まえて、日本に中国との関係を改善していくように慎重に働きかけるべきだろう。同様に米印関係も、一方で中国との関係に配慮する必要があり、中印を共通の課題に取り組ませ、互いに競わせるべきではない。(デニス・ブレア)
米中双方にとっての懸案である貿易や経済上の問題をめぐって協調し、中国をグローバルな機構・制度に取り込んでいけば、前向きの結果を得られる可能性を最大限に高められるし、紛争の可能性を最低限に抑え込むことができる。(カーラ・ヒルズ)