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ダレス・バンディ兄弟と 東部エスタブリッシュメントの終焉

ジョセフ・ナイ  ハーバード大学教授

All in the Family

Joseph Nye  ハーバード大学ケネディスクール教授。ハーバード大学で教鞭をとった後、カーター政権で国務次官補、クリントン政権では国家情報会議議長、国防次官補を歴任し、ケネディスクールの学部長などを経て現職。大学に戻った後も、ナイ=アーミテージリポートなどを通じて政策提言を続けている。ハードパワー(軍事力)とは対照的な(文化や政治で他国を魅了する)ソフトパワーという概念を考案した。

2014年8月号掲載論文

戦後の米外交を取り仕切ったと言われるダレス兄弟そしてバンディ兄弟は純然たる名門出身のいわゆる「東部エスタブリッシュメント」を象徴する存在だった。ジョン・フォスター・ダレスは1953年にアイゼンハワー政権の国務長官に任命され、彼の弟のアレン・ダレスも同じ年にCIAの初代長官に就任した。マクジョージ(マック)バンディはケネディ政権とジョンソン政権の最初の2年間に大統領補佐官を努め、彼の兄ウィリアム(ビル)バンディは、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン政権のCIA、ペンタゴン、国務省で高官ポストを歴任している。二組の兄弟に代表される東部エスタブリッシュメントの政策への影響力はどの程度で、米外交にどのような貢献があったのか、それとも弊害をもたらしたのか。彼らの特質そして問題は何だったのか。

  • 4人のアドバイザー
  • ダレス兄弟と秘密作戦
  • バンディ兄弟と第3世界政策
  • 東部エスタブリッシュメントの力とは
  • 冷戦と米世論
  • アメリカの例外主義とソフトパワー

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