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ヨルダン国家存続の危機
―― トランプが作り出した悪夢

カーティス・R・ライアン アパラチアン州立大学 教授

Jordan’s Looming Crisis: The War in Gaza Has Become an Existential Risk to the Kingdom

Curtis R. Ryan アパラチアン州立大学(ノースカロライナ州)政治学教授。著書にJordan and the Arab Uprisings: Regime Survival and Politics Beyond the Stateがある。

2025年5月号掲載論文

ヨルダンの政府も野党も市民も、トランプが提案したパレスチナ人のヨルダン再定住計画に激しく反発している。しかも、トランプ政権は、対外援助を90日間停止し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出をゼロにし、国際開発庁(USAID)を完全に廃止しようとしている。中東で、ヨルダンほどUSAIDやUNRWAに依存している国はない。基本的行政サービスを支えるこれらの援助・開発プロジェクトが打ち切られれば、ヨルダン社会は立ちゆかなくなる。トランプは、アメリカに依存する同盟国には何でも強制できると考えているのかもしれないが、中東の同盟国の強い訴えに配慮して、パレスチナとヨルダン、そして中東地域の大惨事を回避することに努めるべきだ。

  • トランプが突きつけた難題
  • 中東の穏健国家
  • 国内政治
  • ヨルダン・オプション
  • 厄介な兆候

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