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勢力圏の復活
―― 停戦交渉は第2のヤルタなのか

モニカ・ダフィー・トフト タフツ大学 教授(国際関係)

The Return of Spheres of Influence: Will Negotiations Over Ukraine Be a New Yalta Conference That Carves Up the World?

Monica Duffy Toft アメリカの国際関係の研究者で、タフツ大学フレッチャー法律外交大学院の教授、同大学戦略研究センター長。

邦訳文は英文からの抜粋・要約。

2025年4月号掲載論文

パワーポリティクスの復活をけん引する米中ロが、いずれも「わが国を再び偉大な国に」というストーリーを掲げる指導者に率いられているのは偶然ではないだろう。かつての偉大さを取り戻すには、中国にとっては、台湾だけでは十分ではなく、ロシアにとっても、ウクライナだけでは、プーチンのビジョンを満たすことはできない。アメリカもカナダ併合を視野に入れ始めている。現在の諸大国は、1945年のヤルタ会談で連合国首脳が世界地図を書き換えたように、新しい世界秩序を形作ろうとしている。中ロが手を組むのか、米ロが手を組んで中国と対抗する一方で、ヨーロッパ、日本、韓国は自立路線を強めていくのか。

  • わが国を再び偉大に
  • 帝国と勢力圏
  • 勢力圏の復活
  • 流動化する世界
  • 近未来シナリオ

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