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反欧米枢軸と中国の立場
―― 北京はロシア、北朝鮮をどうみているか

セルゲイ・ラドチェンコ ジョンズ・ホプキンス大学 高等国際問題研究大学院 特別教授

China Doesn’t Want to Lead an Axis: Beijing’s Deep Doubts About Russia and North Korea

Sergey Radchenko ロシア生まれの歴史家で、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)の特別教授。同大学キッシンジャー国際関係センターのメンバー。イタリアのボローニャにあるSAISヨーロッパを拠点に活動している。

2025年4月号掲載論文

中国は、ロシア、北朝鮮、イランとある種の「枢軸」を形成しているという考えに激しく抵抗している。平壌の金正恩政権は、北京のいら立ちの大きな原因だし、中ロは協力しているとしても、その関係は同盟ではなく、「無制限」のパートナーシップからもかけ離れている。要するに、中国は、信頼できないメンバーで構成される反欧米枢軸を率いてアメリカと対立することが正しいのか、確信が持てずにいる。これは、ワシントンが、封じ込めの準備をしつつも、新たな外交努力を通じて中国の意図を試すチャンスを手にしていることを意味する。ワシントンは中国に、ウクライナでの戦争を終わらせるためにロシアを交渉テーブルに着かせる直接的な役割を与えるべきではないか。

  • 信頼できないパートナー
  • 中朝関係
  • ロシアとの関係
  • 台湾問題
  • 前回の教訓

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