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領土拡張時代の到来
―― 気候変動と土地・資源争奪戦

マイケル・アルバータス シカゴ大学 政治学教授

The Coming Age of Territorial Expansion: Climate Change Will Fuel Contests—and Maybe Wars—for Land and Resources

Michael Albertus アメリカの政治学者で、シカゴ大学政治学教授。Who Has It, Who Doesn't, and How That Determines the Fate of Societiesの著者。

2025年4月号掲載論文

気候変動によって、他国による領土征服の脅威が再び地政学の中枢要因に浮上している。温暖化は勝者と敗者を作り出す。例えば、温暖化を追い風にできるカナダやロシアが勝者に、異常気象に苦しむアメリカや中国は敗者になるかもしれない。実際、異常気象による壊滅的な災害に直面しているアメリカは、グリーンランドやカナダの一部を含む北方の国への領土的野心から具体的な行動をみせるかもしれない。気候変動による深刻な脅威に直面する中国も、資源、生活可能な土地、地政学的優位を確保しようと、東南アジアへ侵入し、ロシア東部や北朝鮮の領土さえ奪いとるかもしれない。気候変動のもっとも劇的な影響を経験するのはこれからであり、土地をめぐる競争は始まったばかりだ。

  • 新たな領土を求めて
  • 温暖化の勝者と敗者
  • 領土争奪戦
  • これからの戦い

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