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アメリカ・ファーストを恐れるな
―― アジアとトランプ

ビラハリ・カウシカン 元シンガポール国連大使

Who’s Afraid of America First?: What Asia Can Teach the World About Adapting to Trump

Bilahari Kausikan 国際関係の研究者を経て、シンガポール外務省に入省。1995―1998に同国の国連代表部大使を努めた。

2025年3月号掲載論文

グローバルな関与の条件を再定義し、国際問題にいつ、どのように関与するかについてより慎重になることで、トランプ政権は、リチャード・ニクソン大統領が冷戦期に東アジアで初めて導入した(介入を控え、同盟国の役割分担を求め、地域バランスを重視する)アプローチを地理的に拡大して適用している。ほぼ半世紀にわたって、そのようなアメリカの政策に対処してきたアジアが、第二次トランプ政権の誕生に必要以上に動揺していないのは、このためだ。アジアは、長く、アメリカのことを、安全保障を提供することに前向きな超大国としてではなく、自国の国益を第1に考え、軍事力を選択的に行使する、オフショアバランサーとみなしてきた。

  • アジアにとってのトランプ
  • ニクソン・ドクトリンとアジア
  • 台湾という難題
  • 貿易と関税
  • アジアを束ねるリーダー
  • 常にアメリカ・ファースト

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