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政府効率化省と外交リスク
―― 米外交インフラを揺るがしたE・マスク
Does DOGE Pose a National Security Risk?: Uncertainty About Access and Authority Will Worry Allies and Tempt Adversaries
2025年3月号掲載論文
選挙で選ばれたわけでもない人物(E・マスク)のために働くチームに、大統領が、米政府を動かす基本システム(データ)への広範なアクセスを認める事態を、アメリカの同盟国や敵対国の情報機関はどうみているだろうか。マスク率いる政府効率化省のチームが、政府の機密保護システムを損なう行動をとれば、「機密情報を共有できる」という同盟国のアメリカへの信頼は揺るがされる。こうした信頼は、米外交の目にみえないインフラの一部であり、それが損なわれれば、同盟国はアメリカとの機密情報の共有をためらうようになるだろう。トランプとマスクの行動は、国家安全保障の中枢に手榴弾を投げ込んだようなものだ。
- あり得ない事態
- マスクチームは何をしたか
- 外交インフラの毀損
- インサイダーの脅威
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