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プーチンの対欧米戦争は続く
―― ウクライナを越えた戦い

アンドレア・ケンドール=テイラー 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー
マイケル・コフマン カーネギー国際平和財団 シニアフェロー

Putin’s Point of No Return: How an Unchecked Russia Will Challenge the West

Andrea Kendall-Taylor 新アメリカ安全保障センターのシニアフェロー。米国家情報会議でロシアおよびユーラシア担当官を務めた(2015–2018年)。
Michael Kofman アメリカの軍事アナリストで、専門はロシア軍。カーネギー国際平和財団シニアフェロー。

2025年2月号掲載論文

プーチンの最終目的は、ウクライナではない。ヨーロッパのポスト冷戦秩序を解体・再編し、アメリカを弱体化させ、彼がふさわしいと考える地位と影響力をロシアがもつ新しい国際システムを形作ることが目的だ。ウクライナでの戦闘が終われば、ロシアはより大胆になり、軍事態勢を立て直せば、ヨーロッパの安全保障秩序を再編するための新たな戦いを始めるだろう。すでにプーチンは、欧米との戦いに備えて、ロシアの社会と経済そして外交政策を大きく変化させている。ロシアの問題は、グローバルな問題でもある。隣国に侵攻し、民主主義社会を攻撃し、国際ルールを破りながらも、制裁から逃れがちだったことは、彼のやり方に追随する者を生み出すと考えられるからだ。

  • ヨーロッパとの戦争へ
  • 戦時体制の社会・経済・外交
  • ロシア軍の再構成
  • 欧州の軍事努力
  • 警戒を怠るな
  • ロシアの不安定化工作
  • 反欧米枢軸の未来
  • アメリカとヨーロッパ

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