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アサド体制の崩壊とロシア
―― ロシアの基地は温存されるか

トーマス・グラハム 米外交問題評議会 特別フェロー

What Assad’s Fall Means for Russia in the Middle East

Thomas Graham 米外交問題評議会特別フェロー。大統領特別顧問などを経て現職。

2025年1月号掲載論文

アサド後のシリアにおける、ロシアの当面の関心はタルトスの海軍基地、そしてフミイエム空軍基地を守ることだろう。これらの基地は、中東におけるロシアの影響力を行使する上で重要なだけでなく、東地中海への足場だし、リビアやサヘルでの軍事プレゼンスを含む、北アフリカでのロシアの作戦を支援する後方支援の拠点でもある。プーチンがシリアにおけるロシアの軍事基地を簡単に放棄することも、大きな戦略的後退を穏やかに受け入れることもあり得ないだろう。そのような事態は、大国としてのロシアの評判を落とすだけでなく、プーチンの国内での政治的地位も失墜させることになる。

  • 世界におけるロシア
  • 中東での影響力
  • ロシアの地域オプション
  • トルコ・ファクター

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