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アサド後のシリア
―― 待ち受ける危険(12/9/2024)

スティーブン・A・クック 米外交問題評議会シニアフェロー(中東担当)

After Fall of Assad Dynasty, Syria’s Risky New Moment

Steven A. Cook 米外交問題評議会 シニアフェロー(中東担当)。

2025年1月号掲載論文

シリアの権力者となって四半世紀近くが過ぎた段階で、バッシャール・アサドは権力ポストを追われ、アサド王朝は終わりを迎えた。アサド体制はわずか2週間で、説明のつかぬ形で一掃された。もちろん、ダマスカスにどのような後継政権が誕生するかには、数多くの疑問がある。イスラム主義政治勢力がシリアでパワーを蓄積していることをかねて警戒してきたアラブ首長国連邦、サウジアラビア、ヨルダン、エジプトが、ハヤト・タハリール・シャム(HTS)がダマスカスで統治体制を組織化するのを傍観するとは考えにくい。今後、HTSに対する反対運動が発生するかもしれない。シリアが暴力的な未来に向かう運命にあるわけではないが、新体制に対する反乱リスクを考えないのは軽率だろう。

  • 驚くべき2週間
  • 誰がどう支配するのか
  • 地域諸国の動きは

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