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ロシアとの交渉を実現するには
―― 経済制裁の強化を

セオドア・ブンツェル ラザード地政学アドバイザリー マネージング・ディレクター
エリナ・リバコバ ピーターソン国際経済研究所 シニアフェロー(非常勤)

The Russian Economy Remains Putin’s Greatest Weakness: Harsher Sanctions Could Push Him to Negotiate With Ukraine

Theodore Bunzel ラザード地政学アドバイザリー マネージング・ディレクター。在モスクワ米大使館政治部、米財務省勤務を経て、現職。
Elina Ribakova キーウ・スクール・オブ・エコノミクスの国際関係プログラム ディレクター。ピーターソン国際経済研究所、ブリュッセルに本拠を置くシンクタンク「ブリューゲル」の非常勤シニアフェロー。

2025年1月号掲載論文

「流れは自分の側にあり、妥協する環境にはない」とモスクワは考えている。つまり、さらに経済圧力をかけなければ、ロシアが2025年にウクライナ戦争の停戦交渉に応じることはないだろう。現状で停戦を急いでも、それは、モスクワがさらに触手を伸ばすための、小休止になるにすぎない。一方、ロシア経済の生命線であるエネルギーからの収益を低下させ、欧米製のデュアルユース製品の輸入を大幅に抑え込めば、ロシアが戦争を継続するのは難しくなり、交渉に応じるインセンティブを高められる。原油価格とインフレ率が低下しているいま、欧米は2022年当時よりもロシアのエネルギー・フローを混乱させる、より積極的な施策をとれるはずだ。

  • 交渉に応じさせるには
  • ロシア経済の窮状
  • どこを締め上げるか
  • 強化措置
  • 欧州カード
  • トランプ・ファクター

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