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ウクライナ戦争の世界化
―― 「非ヨーロッパ化する戦争」の意味合い

マイケル・キマージ 米カトリック大学 歴史学部 教授
ハンナ・ノッテ 戦略国際問題研究所 シニアアソシエイト

How Ukraine Became a World War: New Players Are Transforming the Conflict—and Complicating the Path to Ending It

Michael Kimmage 米カトリック大学歴史学部教授、アメリカ・アカデミー(ベルリン) リチャード・C・ホルブルック・フェロー。Collisions: The Origins of the War in Ukraine and the New Global Instabilityの著者。
Hanna Notte ジェームズ・マーティン不拡散研究センター ディレクター(ユーラシア不拡散プログラム)、戦略国際問題研究所 非常勤シニアアソシエイト(ヨーロッパ・ロシア・ユーラシアプログラム担当)。

2024年12月号掲載論文

ヨーロッパは、何世紀もの間、自国のパワーを対外的に誇示してきたが、いまや非ヨーロッパ諸国がパワーを誇示する舞台となりつつある。ブリュッセル、キーウ、ワシントンは、この新しい現実と折り合いをつけなければならないだろう。北朝鮮など、ロシアに兵士や軍需品を提供する国は、ウクライナを実験場として利用することで、将来自分たちが戦うかもしれない戦争に備えようとしている。戦争の流れを形作るか、戦争を終わらせる交渉に参加することで、ウクライナ戦争後のヨーロッパ形成のプレーヤーに自国を位置づけようとする非ヨーロッパ諸国もある。その多くは、ウクライナの復興にも関与してくると考えられる。

  • 非ヨーロッパパワーの活動
  • 和平交渉の思惑
  • 兵士と兵器
  • 世界がヨーロッパにやってくる

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