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アメリカは東南アジアを失うのか
―― 中国へなびくアセアン諸国

リン・クオック ブルッキングス研究所 フェロー(アジア政策)

America Is Losing Southeast Asia: Why U.S. Allies in the Region Are Turning Toward China

Lynn Kuok ブルッキングス研究所フェロー(アジア政策) 同研究所リー・クアンユー チェアー(東南アジア研究)。ケンブリッジ大学 シニアリサーチフェロー。

2024年10月号掲載論文

東南アジアを対象とする2024年の調査で、この地域の連携パートナーとして中国がアメリカよりも支持されるという初めての結果がでた。アメリカがイスラエルを強く支持していることが、中国に有利な方向に流れを変えた大きな要因と考えられる。イスラム教徒が多数派を占める東南アジアの3カ国すべてで、台湾ではなく、イスラエルとハマスの紛争が地政学上の最大の懸案に選ばれている。米外交にはダブルスタンダードがあり、中国に関する利己的な目標をもっているというイメージも、アメリカの立場への支持拡大を妨げている。失った地域的支持をワシントンが取り戻していくのは容易ではない。

  • 変化した構図
  • アメリカ支持の喪失
  • ガザ戦争の影
  • 中国の影響力
  • 隠れたコスト

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