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インド資本主義の構造的危機
―― 自由化、縁故主義、改革

ヤミニ・アイヤール 政策研究センター 前会長

The Crisis of Indian Capitalism: Why Politicians Choose Statist Solutions Over Economic Reforms

Yamini Aiyar ブラウン大学現代南アジアセンター客員シニアフェロー。ニューデリーにある政策研究センター前会長。専門はインド政治。

2024年10月号掲載論文

1991年以降のインドには、「経済自由化の促進」という大きな方向性については社会的・政治的コンセンサスがある。それでも、失業や格差など、民衆の経済に対する不満は大きく、2024年の総選挙は、インド経済の欠陥と30年にわたる経済自由化の果てに、この国の資本主義が人々に信頼されず、危機に直面していることを際立たせた。インド政治における縁故主義や汚職のまん延がなくならないだけに、政治家が資本主義のダイナミックな姿を示すのは難しいのかもしれない。フォーマル経済と企業集中が一定の成長をもたらすとしても、このまま民衆の多くが取り残され、格差が拡大する現状が続けば、インドは、大きな混乱に直面することになるかもしれない。

  • 自由化の功罪
  • 汚染された資本主義
  • モディ政権の改革と経済
  • 時限爆弾

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