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トランプにどう向き合うか
―― 同盟国指導者が果たすべき役割

マルコム・ターンブル 元オーストラリア首相

How the World Can Deal with Trump: Advice for Leaders Facing the Potential Return of “America First”

Malcolm Turnbull オーストラリアの政治家で、オーストラリア首相(2015年〜2018年)を務めた。

2024年8月号掲載論文

他国の指導者たち、特に緊密な同盟諸国の指導者たちは、(ホワイトハウスに舞い戻るかもしれない)トランプに、単刀直入に、率直に語りかける機会があるし、そうする責任がある。オーストラリア首相としての私の経験を言えば、他国の指導者の力強く、率直な態度を彼は好まないかもしれない。だが、怒りが収まれば、そうした態度に敬意を払うようになる。多くのいじめっ子と同じく、彼は、相手を自分の意のままにできるときは屈服させ、できないときは取引をしようとする。しかし、取引に持ち込むには、まずいじめに立ち向かわなければならない。世界の指導者たちは、トランプにどう取り入れば怒りを避けられるか、再び頭を悩ませて始めている。だが、アメリカの友好国や同盟国の指導者たちは、トランプに真実を語りかけることのできる数少ない立場にあることを忘れてはいけない。

  • トランプにいかに接するか
  • 希望的観測
  • 相手に屈するな
  • 説得を諦めない
  • 真実を率直に語れ

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